「ずっときれいに履ける」秋冬SHAKAのお手入れ方法を伝授!
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「難燃素材のブーツのお手入れは?」「スエードやムートンのサンダルはどうすればいい?」etc. SHAKA愛用者から寄せられた素朴な疑問に、ディレクター室町聡文が実践にてお答え。同じく問い合わせの多いサイズ感についても教えてもらいました。
ー PROFILE
室町聡文
SHAKAディレクター
バイヤーとして活動するかたわら、SHAKAの企画を手がける。ブランドのリバイバルに尽力した経緯もあり、SHAKAへの愛情は絶大。機能とファッションの両立を常に意識している。
CARE.01
ー 難燃加工 シリーズ
白く浮き出た難燃成分は濡れ布巾で簡単に拭い取れる
「難燃性と撥水性を備えたキャンプにもおすすめのTREK CHELSEA AT。お客様から『雨の日に履いた後、白くなった』というお問い合わせをいただきましたが、これは余分な難燃成分が浮き出る白華という現象ですので、心配ありません。このブーツはSHAKAの中でも大きめにできていますから、いつもより1サイズ小さめを選んでいただくとちょうどいいと思います」
靴の手入れは、ブラシをかけて汚れを落とすことからスタート。「硬すぎず、柔らかすぎない馬毛のブラシがホコリや汚れ落としにはおすすめです。やさしくなでるように全体をブラッシングしたら、汚れがたまりやすいステッチ部分を念入りにしてください」
TREK CHELSEA ATは合成皮革だから、革用のクリームは使用せずに泥はねなどの汚れは濡れ布巾で落とします。「水に濡らした布巾を固く絞って、汚れをふき取ってください。全体を拭いたらステッチやソールとの際をよく拭きます」
TREK CHELSEA ATは難燃成分をコーティングするのではなく、浸してしみ込ませた合成皮革を使用しています。だから濡れた後に、難燃成分が気化して白く浮き出ることも。「白華はステッチ部分に出ることが多く、これは水拭きで簡単に落とせますから、ご心配なさらずに」
白華した部分を濡れ布巾で拭うと、あっという間に消えました。「ステッチ部分の白華を落とすときは、指先に布を巻き付けて拭うと効果的です」
右が白華したTREK CHELSEA AT。左は拭った後。「濡れた状態で放置すると白華が起こるので、濡れた後は水分をふき取っておくことをおすすめします」ちなみに白華しても難燃機能に影響はありません。
日常的な汚れ落としはブラシがけと水拭きでOK。「履き始めて半年から1年で難燃の効果が弱まってきますので、そのときは市販の難燃スプレーを使用してください」シーズンの終わりや履き始めるタイミングのお手入れの際に、難燃スプレーを使用するのがおすすめ。15cmほど離れた位置から靴全体にまんべんなくかけます。
1日から3日ほど完全に乾燥させた後に、スコッチガード撥水スプレーをかけます。撥水の効果も3~6か月で弱くなることが多く、定期的なケアが必要です。「難燃と撥水のスプレーは同時に使用しないでください。また撥水を先にすると難燃スプレーの成分が定着しづらいので、難燃→撥水の順がおすすめです」乾燥させるときには陰干しで。直射日光は靴を劣化させるため、避けること。
全体にまんべんなくスプレーすると、写真のように表面が濡れた状態になります。自然乾燥で、できれば1~3日乾かすのがベスト。「履く直前などにかけると、撥水の効果が弱くなってしまうことがあります。履く前に完全に乾かすことが重要です」
CARE GOODS
馬毛ブラシ・スコッチガード防水スプレー・防炎スプレー・布巾
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CARE.02
ー ファブリック シリーズ
目立つ汚れは中性洗剤を使えばきれいに落とせる
「SCHLAF MOC IIは撥水加工を施したリップストップをアッパーに使用しているので、ちょっとした汚れはブラシがけと水拭きで落とせます。このモックは通常のサイズ感だから、普段履くサイズで大丈夫です」
基本の手入れで落ちない汚れは、中性洗剤を溶かした洗濯液を使うのがおすすめ。「表示に従って手洗い濃度の洗濯液をつくります。水よりもぬるま湯のほうが汚れはよく落ちますから、お手間でなければぜひぬるま湯で」
「洗濯液の濃度が均一になるようにまぜてから布巾を浸してください」布巾は固く絞るのが鉄則。
「汚れがひどい部分をポンポンとたたいて、汚れを浮き上がらせるようにふき取るのがコツです」汚れが落ちたら、真水の濡れ布巾で洗剤成分が残らないように仕上げ拭きを。ちなみに、ソールの汚れもアッパーと同じ手順で、ブラシがけと洗濯液や濡れ布巾で拭いて落とすことができます。溝にたまった汚れは、使用済の歯ブラシなどを利用すればお手軽。
拭いた後に陰干ししてよく乾いたら、仕上げに防水スプレーをかけます。「布にも使える万能タイプの防水スプレーを使ってください。こちらも15cmほど離れたところから、全体がしっとりするくらいで」スプレー液がたれてしまうような、かけすぎには注意。
インソールの手入れも定期的にしたいところ。「インソールには抗菌・防臭効果のあるSHAKA IN-FOAMを使っていますが、通気性があるため靴底に湿気がたまりやすくなっています。履いたらインソールを抜いて陰干ししておくと、いつも気持ちよく履けます」汚れたら、ブラシかけ&水や洗濯液で拭いて、仕上げに市販の抗菌・防臭スプレーをかけておけば完璧。
CARE GOODS
馬毛ブラシ・中性洗剤・スコッチガード防水スプレー・布巾
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CARE.03
ー スエード シリーズ
スエード専用のブラシやスプレーを使うのがポイント
「革の上質さにこだわったSNUG CLOG SUEDEはスエード専用のお手入れグッズを使います。履き心地をよくするためにアッパーの裏にネオプレーンを貼っていますから、普段のサイズより大きめを選ぶと窮屈感なく履けると思います」スエードの汚れを落としたいときは、豚毛など少し硬めの毛の専用ブラシを使います。なでるようにやさしく全体をブラッシング。
ブラッシングで取れない汚れには、スエード専用のクリーナーを使います。「クリーナーは直接靴につけるタイプもありますが、布巾などになじませて使うことをおすすめします」直接つけると色落ちしたりシミなどの原因になりやすいので、布巾になじませて使う方法が安全です。
クリーナーをなじませた布巾で汚れを拭き取ります。「汚れを拭き取った後は自然乾燥させて、完全に乾いたら仕上げのブラッシングをして毛並みを整えます」ちなみにフットベッドはレザー調ですがマイクロファイバー(合繊)だから、汚れには中性洗剤を溶かした洗濯液が有効です。
最後は専用の防水スプレーをまんべんなくかけて仕上げます。「栄養分を補給してくれるタイプの防水スプレーを選ぶと、革が固くならずに来年も気持ちよく履くことができます」防水スプレーをかけたら1~3日かけて完全に乾燥させること。
CARE GOODS
スエード用汚れ落としムース・スエード用豚毛ブラシ・スエード用防水スプレー・布巾
CARE.04
ー ムートン シリーズ
リアルムートンは毛並みを整えながらブラッシング
「フットベッドまでリアルムートンをつかったFIESTA MOUTONは、ふかふかの履き心地が魅力です。レギュラーなサイズ感ですから、いつものサイズを選んでください。ムートンも手入れの基本はブラッシングです」ムートン専用ブラシなどもありますが、普段の手入れは馬毛のブラシで十分。
「部分的な汚れには中性洗剤の洗濯液を使います。SCHLAF MOC IIのお手入れと同じ要領で汚れを拭き取ったら、真水の濡れ布巾で洗剤成分を拭き取ってください。特にフットベッド部分は汚れやすく、毛が寝てしまいがちなので、そうなる前にお手入れすることをおすすめします」ムートンもたたくように抜き取るのがポイント。
汚れを落としたら陰干しして、よく乾燥させます。「陰干しするときは壁などに立てかけると通気性がよく、早く乾きます」ムートンは吸水透湿性があるため、普段から履いた後は陰干しをして湿気を飛ばし、いつもクリーンに。寝てしまった毛は、乾かした後にブラッシングすれば復活します。
CARE GOODS
布巾・中性洗剤・馬毛ブラシ
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シーズンの終わりには、きれいにお手入れをして収納したいもの。普段からブラッシングなど基本のお手入れをして汚れを溜めなければ、シーズンのお手入れもラクにできます。